絵旬記(かなり面倒くさい)

絵日記は向いてないと気付いたのは小1の夏の終わり。旬(1/3月)記なら続くだろう。好きなモノの話を軸に。

Macと私 #2 〈遍歴〉

前回のあらすじ(3行まとめ)

Macintosh512K に一目惚れするも高嶺の花。バツ1のNEC9801vmとお見合い結婚し、幸せに暮らしていたが、vmの病気がきっかけで焼けぼっくいに火が付き、表面上は結婚生活を継続しつつ、夜はマックとネンゴロの二重生活を始めてしまう私であった、、、。

Macと私 #1〈プロローグ〉

 

 

1. Macintosh LC

Macを買い換えたSE氏から下取りしたのがコレ。

 

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         ↑Macintosh LC 前面の張りのある曲面と水平スリットが美しい。

 

いわゆるピザボックススタイルの元祖。デザインはドイツのフロッグデザイン。

後にLCⅡ LCⅢ と進化していく。

美しいマシンだが、モニタが12インチ。当時のゲームが13インチ前提で出来ていて、

今のように解像度を自動で調整する機能が無かった為、ゲームの画面4方が切れて

表示されていた。

このLCで、家で夜、設計のバイトで稼いだ。初Mac:楽しくて仕方が無かった。

このマシンで、MS Excel もデビュー。目からウロコだった。

 

2. ColorStyleWriter 2400

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キャノンのOEM A4インクジェットプリンタ (でもキャノン版は格好悪かった)

バイトの図面は、69%でA4コピー紙に出力し、事務所のコピー機の手差しに

A3トレーシングペーパーをセット。A4→A3で拡大コピーして青焼きで納品して

いました。

写真の解像度等は今のプリンターとは比べものにはならないものの、カラーの図面等は

キチンとプリントできる、タフな良いプリンターでした。ケーブルの規格が替わって

お蔵入りするまで、長いこと酷使しました。合掌

 

3. Macintosh LC475 改 + MultipleScan17”     ※LC630と等価交換

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                  ↑LC475

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          ↑MultipleScan17”

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  ↑LC630 買ったけど開封の儀しないままドナドナ(交換)

 

実はLC475は、例のSE氏が買い換えたマシン。私はLCの12インチでのCAD作業が流石に

辛くなってきてSE氏に相談したところ、私が、新しく出たLC630を購入し、SE氏の475

と交換する事になった。と云うのも、載っているビデオカードが475の方がでかく、630

は、17インチモニタを写せなかった。

 

CPUのクロックは630の方が若干速かったが、SE氏による魔改造(メインボードの抵抗

チップの2つをハンダで入替えると、630と同じクロックにアップする!:良い子は

真似しないように)を施し、お互い損をしない等価交換が成立した。

 

LC475の写真のモニタは恐らく13インチ。ここに17インチのMultipleScan17”をドンでは

なく、そぉーっと載せてガンガン図面描いた。丸い台座がLC475のボディ幅とほぼ同じ

寸法だった。ブラウン管は確かSONYトリニトロン管。三菱のダイヤモンド管より発色

が柔らかくて私はコッチが好きだった。ま、アップル純正モニタであることが何よりも

重要な選択基準ですけどね、今も。

幸いソニータイマーが起動することも無く、長いこと愛用した自宅マシン。インターネッ

トデビューもこのマシン(ISDNが出たすぐの頃)

 

番外編 (事務所プロッター)

 前回、図面をCADでは無く、手描きにこだわった訳をこう書きましたよね。

”何故なら図面の、プリンターも含めた成果品(図面)のクオリティが低すぎたから。”

 

CADで描いた図面を出力するプロッターは、既に各種出ていたのですが、

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                       ↑ペンプロッター

 

このレールにシャープペンや製図用ペンをセットし図面を描くんですが、シャープペン

を紙に対して垂直に立てて引いた線は、薄くて、かすれて、シャープではないんです。

ちなみに私ら手描き族は、シャープペンを斜めに傾けて、しかも回転させながら

シャープな線を描いていたんです。さらにもう一つ致命的な問題が。当時プロッター

のドライバは、線のみで、面を塗る事が出来なかったんです。壁を黒く塗りつぶす時は

線を何本もくっつけて引いて塗りつぶしていました。

 

マックとCADソフト(MiniCad 5.0)を使うようになって、A4もしくはA3までなら、塗り

つぶし有りのシャープな図面が実現できていたんです。

 

しかしある日、遂にこの問題を解決する(出来る?)モノが出現します。

 

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                                                        ↑HP DesignJet 250c

 

ヒューレットパッカード社の DesignJetシリーズです。インクジェットのロール紙 

プロッターです。価格は破格の25〜30万円!

実はインクジェットのプロッター自体は存在していたのですが、それらの価格はコレの

10倍〜100倍はしていました。

更に塗りつぶし可能なドライバも入手可能となりました。つまりA3まで限定だった

図面出力が、A2、A1サイズでも可能になったのです。

 

機は熟しました。

 

ある日私は、クルマにLC475と重い17インチモニタを積んで出勤。

朝から、事務所のボスに、マックの社内プレゼンを敢行します。

 

夕方3時頃、ボスが遂に一言 ”判った、まず1台、中古で買ってこい!”

長年培った手描きの技を封印し、CAD(withMac)の世界へ船出です。

 

3 PowerMacintosh 6100 (事務所マシン)

 

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             ↑PM6100

 

まず、ボスにPM6100AVの中古を購入。モニタは予算の関係もあり、Sonyの17”

数日間ボスは部屋に籠もりっきりでMacとの初対面の挨拶からCADの入口を

覗いた後、”人数分、揃えてこい!予算は○○円以内” 予想通りで、理想的な展開です。

 

私用に、番頭特権でもう一台6100(ボスに敬意を表して非AV モデルに)を、もう一人

のスタッフ用には、LC630(新品:確か、ビデオボード強化で17”写せるようになって

いた?)そして、HP.  DesignJet250c  を購入。

 

PM6100。良いマシンでした。上に7100(9801っぽい) 8100 (タワー型格好いい)

と有りましたが、CAD作業は6100で十分。ティーーンッと軽く響く起動音が懐かしい。                          

                                  (つづく)

 

 

一気に遍歴を最後まで書くつもりでしたが、書いてると色々当時の事や細かい点を

思い出して長くなりました。この調子だと、現使用Macまでたどり着くには、あと

2回ぐらい必要そうです。

 

夜の製図描きのバイトですが、ボスはバイト承認派、むしろ推進派でした。他流試合で

腕を磨け! 但し、夜9時以降でやれ! と。

はじめは平行定規で描いて、稼いだバイト代で、LCを下取り。LCで稼いだバイト代で、

475 (630)を購入。475で稼いで、、、、、

思えば、Mac等のアップル製品を買うためのバイトだった気がします。

お百姓さんが新型の田植機を買う為に米作っているのと、似ていますね。

自宅の夜バイト、キツかったけど、楽しかった。

 

では、今回はこの辺で

 

一番好きなマシン:うーん、、やっぱり自腹切った、LC475かな。つきあいも長いし