絵旬記(かなり面倒くさい)

絵日記は向いてないと気付いたのは小1の夏の終わり。旬(1/3月)記なら続くだろう。好きなモノの話を軸に。

福岡に美人が多い仕組み

福岡は美人が多い。他所から来福(福岡では他所から人が福岡に来ることをこう表現する)した人、特に男性陣が口を揃えてこう云うらしい。

福岡には確かに美人が多い。
福岡市城南区生まれ福岡市育ちで、ずっーと在福(福岡では福岡に住、、、以下略)の私が云うのだから間違いない。


なぜ断言できるか?


在福の私が他所に出掛けるとわかる。改札を抜けた駅前でわかる。”そうだった” 普段格段に意識すらせず、忘れていた事実を思い出す。

福岡以外の街は、残念なお嬢さん率が高い。とても高い。
震災と大雨で深刻な被害を受けた、お隣の二県の方々には非常に申し上げにくいのだが、お宅の県庁所在地、残念なお嬢さん率が高いですよ。それは何も顔が美人か?という話だけにとどまらず、スタイル(骨格自体)も残念率が高いのだ。
辛辣な表現を許して頂けば、どっちを向いても、チ○デ○ブ○ばかり。やれやれ。

 

仕事を済ませて博多駅に帰って来る。最近の博多駅は、非福岡県人さんと、やたらと声のデカイ外国の方々に占拠されているので、とっとと地下鉄で福岡市の中心部の天神へ移動。
するとどうだろう、見慣れたいつもの風景にしっくりと溶け込んだ、すらっとした美人達。普通に自然に沢山歩いている。
他所に出掛けて帰福(福岡では福岡に帰っ、、、これも略)すると実感できる。
そうだった、われわれ福岡市民男子は、楽園に暮していたんだ。という事を。

 

では何故、福岡には美人が多いのか?
以下、私の長年の研究成果を元に考察する。

 

福岡市には沢山の大学、専門学校があり、大阪、東京に進学しなくても、学びたい学部、学科が特殊な分野以外はほぼ揃っている。
そこに親御さんの気持ちが複雑に絡んでくる。九州各地の娘さんをお持ちの親御さん、娘の夢を叶えてあげたいのだが東京に進学させるのはちょっと心配。卒業後、東京で就職、そして向こうで出会った男性と結婚、孫ちゃんを向こうで出産、、負のスパイラルだ。
しかし、福岡ならいざという時に、車でも、開通した新幹線ででも数時間以内に駆けつけることが可能だ。就職結婚孫ちゃん問題も福岡なら、、、、
そして福岡には、娘の夢を叶える学校も職場もある。
こうして、本音は娘を手元に置いておきたい親御さん達の大いなる妥協の末に、夢見る娘達は福岡で途中下車し、そこで学び、働く事になるのだ。

 

これは福岡に女性が集まる理由で、美人が集まる(留まる?)理由にはなってない。考えられるのは、福岡市には自分が美人である(顔だけではなくスタイルも含めた)という特技を生かせる職場が沢山ある事。
全国的にも有名な歓楽街、中洲をはじめ、中心部に立ち並ぶデパートの化粧品売り場、ブランドショップ、アパレル、支店の街福岡ならではの上場企業の支店の受付のお嬢さん、、、
私はこう云う場所で、残念なお嬢さんに会った覚えがない。(極端に照明が暗い中洲のお店を除く)
さらに残酷だけれど、もし同じ能力、スキルを持った女性が二人居た場合、採用担当は美人の方を選ぶという極めて厳しい現実だ。先ほど美人が留まるという表現をしたのが、この現実、現象なのだ。福岡で学んだお嬢さん達は就活の段階で、その現実に直面し、残念なお嬢さん達は仕方なく田舎に帰るか、もしくは福岡市中心部以外に職を得て、ひっそりと舞台から去って行くのだ。

 

子供を連れて福岡市の南部、城南区から中央区に引っ越した事がある。中心部の天神から2駅の街で、山の手と平地(下町)のエリアがあり、教科書通り山の手にはお屋敷や高そうな分譲マンションが並んでいる。
転校した小学生の息子のはじめての運動会で気がついた。観覧する父兄が、2つのグループにきれいに分かれていることに。そう、タープやアウトドアのテーブル、チェア持参でなんだか華やかな山の手組と、地面にシートを敷いて座っている、ややうつむき加減の下町組だ。
2つのグループがはっきり見分けがつくのには、もう一つ訳があった。山の手組は、ごく一部を除いて、母親が美人揃いなのだ。

 

そう言えば高校の時、市内屈指のお金持ちのお嬢さん学校の娘と付き合っていた。文化祭に誘われてその学校に行ったのだが、同級生も美人揃い、中学の部も、さらに小学の部のお嬢ちゃん達まで美人(もしくはその原石)だらけだったのを思い出した。

 

更にもう一つ。今も私は天神から2駅の街に住んで仕事場もこの街なのだが、ある時気がついた。
妊婦さん、赤ちゃん連れの母親の残念率が極めて低いことに。下町エリアでもコレである。山の手エリアは接点も行く用事もないので確かめようがないが、十分想像は付く。

 

そうなのである。
福岡に来た美人は、地元、県外出身の残念なお嬢さん達をやすやすと押しのけて、金持ちの息子もしくは成功したエリート達をゲットし、またもや福岡市の中心部に留まる事に成功しているのだ。途中参戦の中洲の夜の美人さん達もしかり。
言い忘れたが、運動会の山の手組の中には、真っ直ぐな背筋で、高そうな服を着こなす元美人のおばあちゃまも散見された。

 

つまり、美人の遺伝子が福岡市の高級住宅街に蓄積され続けているのだ。
金持ちと結婚した美人は、高級住宅街で子を持つ。その子が美人になる確率は半々、父親似でないことを祈るばかりだ。さらに父親父親、祖父も金持ちだった場合は高確率で祖母も美人。オッズが好転し、産まれてくる子の美人率は、50%が75%にまで上昇する。もし4人姉妹だったら、残念率はわずか25%なので、実に4人中3人の高確率で美人予備軍がお屋敷の中に産まれてくるのだ。産まれた子が男の子であった場合でも、美人遺伝子が男の子の中に最低でも50%の確率で脈々と蓄積されており、子孫に女の子が産まれてくるチャンスを伺っているわけだ。まさに鉄壁。(福岡のイケメン率の考察は、興味ないので割愛する)

 

一方、就活の壁を乗り越え福岡に見事残留を果たした、残念なお嬢さん達もいずれは結婚するだろう。
残念なお嬢さんの本質を見抜くことが出来る、すぐれた旦那さんだろう、きっと仕事も良く出来る。出世も順調、将来も有望だ。だがしかし、金持ちではない。新居は必然的にベッドタウン。
こうして、また一人、残念なお嬢さんが舞台から去ることになる。

 

ここで重要なことは、福岡は美人が多いの”福岡”は、福岡県全体でも、福岡市全体のことでもない。中心部、天神、中洲等の極めて狭いエリアを指すのだ。来福した人が出会うのは、天神の横断歩道やデパートのショップで見かけた美人達や、夜の中洲で頭脳をフル回転させて、どう口説くか作戦を立てる対象の美人達なのである。福岡市東区まで旅人はなかなか訪れない。

 

美人が集まっている訳では無く、残念なお嬢さんが、自然淘汰的に舞台である天神エリアから去った現象と、その淘汰を免れた美人達が、何代にもわたって我が子に美人遺伝子を伝え続けた、いわば正のスパイラルが、今や全国区の都市伝説である、福岡の美人率の高さの屋台骨を長年支え続けてきたことはお判り頂けたと思う。またこの現象は、今後もますます加速していく傾向にあると思われる。

 

最後に衝撃的かつ決定的要因を一つ。
私には20代の娘(美人)が居て、この話を(福岡の美人ネタ)していた時の彼女の台詞。


”おとん、あのね、ブスは休日に天神には来んとよ。”


”ブスは地元のイオンに行くと。”